平素は格別のご高配を賜りまして、厚く御礼申し上げます。

このたび、6月をもちまして黒木 侯次が代表取締役を退任し、相談役に就任いたしました。新代表には黒木 康平が就任いたしましたことを、ご報告申し上げます。前任代表同様、今後ともご指導・ご鞭撻、変わらぬご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

代表就任のご挨拶

2023年7月1日付で代表取締役に就任いたしました黒木 康平と申します。代表就任にあたりまして、皆様に謹んでご挨拶を申し上げます。

クロキテックが今日まで成長してこられたのは、長年のご愛顧をいただいているお客様のおかげです。業界の変動により、時には他社に仕事が流れることもありましたが、変わらずお付き合いを続けてくださるお客様も多くいらっしゃいます。その理由は、私たちのノウハウと経験、そして誠実な対応にあると自負しております。

私たちは長年の経験を基に遊戯施設を製作してきました。図面通りに作るだけではなく、安全性を考慮しながら運用やメンテナンス面も考えた上で「もっとこうした方が良い」と提案できるのが強みです。

これらの細かな配慮は、クロキテックの文化やイズムとなり、職人としてのセンスを育んでいます。クロキテックの強みは、細部への徹底した配慮が積み重なり、楽しい製品へと変わることにあります。

クロキテックは自動車板金から始まりました。

「板金が得意だから遊園地の乗り物もできるだろう」という依頼に応えてきた結果、半世紀以上の歴史を築いてきました。

私は「考え続ける姿勢」と「楽しみを見出す心」を大切にしており、これは私の羅針盤です。

ものづくりは楽しいものです。私自身、仕事が終わった後に溶接を楽しむこともあり、それが自慢でもあります。しかし、すべての人が同じように感じるわけではありません。遊園地の乗り物作りに対する情熱を持つ人が集まるのが理想ですが、そうでない人にもその面白さを伝えるのが経営者の役割だと思っています。

例えば、有名なテーマパークの乗り物に携わることもあり、それは誇りに思うべき仕事です。ただの作業者としてではなく、多くの人々に楽しんでもらうことを考えると、仕事に対する誇りが生まれます。

2018年にWebサイトをリニューアルし、過去の製作事例を掲載したことで、遊戯施設ファンの多さにも気付きました。3代目として事業を承継し、今周囲の目がより厳しくなっていますが、得意先・取引先に対して、これまでの看板を守り続けることが目標です。

弊社が半世紀以上にわたり成長してきたことに誇りを持ち、100年を迎えるために努力を続けます。受け継いできたものづくりに自分らしさを加え、新しいイズムを創り出していくことが私の使命です。

これからも求められるものに全力で応えていきます。

黒木テック工業株式会社
代表取締役社長　黒木 康平